HDDとSSDのどちらがおすすめ?

HDDとSSDはどっちがおすすめなの!?

オンラインゲームを楽しむにあたって、そのあらゆるデータを保存している「場所」はとても重要な役割を持っています。最近のゲームは1本あたりの容量が増えてきているので、この「保管場所」の大きさもかなり重要ですが、同時に起動時間のスピードもかなり重要となってきています。今日はゲームを楽しむなら「HDD」と「SSD」のどちらがいいのか?そんなことを考えてみましょう。

 

HDDってなに?

パソコンではあるデータが必要!となったら、様々なデータを記憶している保存場所から必要なデータを取り出してから作業を行っています。HDD(Hard Disk Drive)はその代表的なパーツで、「本棚」や「倉庫」などといった表現をされることが多く、ここの容量が大きければたくさんのデータを保管することができます。

 

「どれくらいの量のデータが保存できるか?」という事がとても大事なのですが、そこは「500GB」や「1TB」などといった単位をみましょう。ちなみに1TBは1024GBで、HDDの最大の特徴はその容量の大きさにあります。

 

そのHDDですが、懐かしの「LPレコード」みたいな感じでデータの読み書きをしています。中にアルミなどの金属でできた円盤がクルクル高速で回っていて、その上を「磁気ヘッド」とよばれるものが移動することによって情報の読み書きを行っています。この円盤のことを「プラッタ(プラッター)」といい、何枚のプラッタが入っているかを「プラッタ枚数」、プラッタ1枚あたりの容量のことを「プラッタ容量」と言います。

 

このプラッタ容量は「ディスク容量」とも言われていますが、容量は製品によって違っています。しかし、プラッタ一枚あたりの容量が大きい方がデータの読み書きが早くなるので、プラッタ容量の大きいものを選びましょう。

 

最近はプラッタ枚数の増加や記録密度の技術向上によってHDDの大容量化が進んでいて、プラッタを5枚内蔵した6TB HDDや、8TB HDDが2014年に発売されています。

 

回転数

HDDは円盤がクルクル回っている、というお話をしましたが、1分間にどれくらい回転するのかを表す単位をrpm(アールピーエム)という単位で表しています。「5400rpm」や「7200rpm」などと書かれていて、最近は10000rpmなんいう超高速タイプもあります。

 

基本的にはここの数字が大きい方がデータを読み書きする速度も速くなりますが、一方で熱を持つようになったり、振動に弱くなったりしてしまうといった一面もでてくることを覚えておきましょう。

 

規格

HDDにはデータのやりとりをパソコン本体とつなぐ規格というものがあります。もともと「ATA」とうものでしたが、2003年に進化版のSATA(Serial ATA)と呼ばれるにニュータイプが登場しました。ATAより約3倍の転送速度を持っていたり、取り付け部の形状が小さくなったりなどの改良点がありました。

 

そして、データの読み込み効率のアップ、保護機能の追加などの機能を搭載した「SATA2」が発売され、そして2009年には動画再生などで大量のデータを転送する際に、その転送速度の最低限が保証されるという「帯域保証」を可能にした「SATA3」も登場しました。

 

2007年には「外付けHDD用のSATA」である「eSATA」が登場しましたが、電気を送れないという欠点があったせいか、当時台頭していたUSB2.0にあっさり敗北し、USB3.0が普及した現在はひっそりとしてきています。

 

HDDのメリットとデメリット

なんとなくHDDのしくみがわかったら、次はHDDのメリットとデメリットを整理してみましょう。HDDのメリットはズバリ2つです。

 

・価格が安い
・容量が大きい

 

ざっくりとしたわかりやすいメリットですが、対してデメリットは

 

・読み書きが遅い
・衝撃と熱に弱い
・動作音がある
・消費電力が高い

 

などが挙げられます。なんだか良い所より悪いところが多いような気もしますが、欠点を補うような技術も出てきています。

 

例えば、動作音については円盤やヘッドの軸に液体を入れて、スムーズに回転させることにより騒音を少なくするというFCB(流体軸受け)という技術により、HDD独特の「ギュイーン」「ガリガリ」といった音がぐっと軽減されています。

 

熱についても、現在は高回転のものには「ヒートシンク」と呼ばれる熱を逃がすパーツがついていたり、Western Digital会社の独自機能にはなりますが、回転速度の項目に「IntelliPower」と書かれている製品については使用状況に合わせて回転数を調整することで、発熱や消費電力を軽減するといった機能が搭載されるようになったりと、色々な対策が施されているので「だからダメなんだ」ということはなく、最近のHDDは性能もかなりあがっています。

 

RAIDって?

HDDの密かな欠点として、「故障率の高さ」というのが挙げられるのですが、大切なデータを保存しているHDDの存在はとても重要です。バックアップはある程度必要不可欠ですが、このHDDが壊れたらデータの復旧回復もかなり大変だ!!という問題を解決するために開発された技術が「RAID(Redundant Arrays of Independent Disks)といいます。

 

RAIDというのは、簡単にいってしまうと「複数のHDDを使って同時に読み書きをすることで、スピードアップやバックアップをとっていこう!」ということです。このRAIDをすることで、さらなる大容量化を図れることはもちろんですが、データ転送の速度をあげることができたり、耐障害性能があがったりします。このRAIDにはいくつか種類があります。

 

RAID 0 :ストライピング

ひとつのデータを分割し2台のHDDに分散して書き込ませることによって、処理速度をアップさせる技術です。2つのHDDでひとつのHDDと認識させています。処理速度はかなりアップしているのですが、片方のHDDが壊れたらもうひとつも台無しになるのが欠点です。

 

RAID 1 :ミラーリング

2台のHDDへ同じの内容を同時に書き込む技術です。データが常にバックアップされるのでもし片方のHDDが壊れても、もう一方があるのでデータの損失を阻止できる点が安心ではりますが、合計4つのHDDが必要になるので、贅沢な技術でもあります。

 

RAID 5

ストライピングとミラーリングを同時に両方行う技術です。分割したデータを複数のHDDに保存しながら、データ保護(パリティ)もしていくもので、速度と安全性が両立されていますが、普通のデータ以外にパリティも書き込みをしないといけないので、普通のストライピングよりも速度では劣ります。最低3台のHDDが必要ですが、実際の記憶量はHDDの台数-1台分です。

 

RAID 6

1つのHDDに対して2つのデータ保護(パリティ)を計算し、2台のHDDに分散,保持する技術です。この方法だと物理的にHDDが同時に2台故障しても、アクセスが継続されデータの復元が可能となります。

 

HDDの大容量化が進むにつれて、RAID 5構成では1台のHDD故障した場合、復活(リビルド)時間が長時間になるため、その間に2台目のHDDが故障してデータが消えちゃった!という可能性が高くなってしまいます。その点においてRAID 6は、各RAIDタイプの中で最高位置にいるとも言われています。

 

しかし、ここでいうデータ復活の時間を気にするなら、SSDを使った方がいいのでは?なんていう声が出てきています。

 

SSDってなに?

今までHDDに関することをお話してきましたが、HDDと同じように記憶装置として使われている保存用パーツにSSD(Solid State Drive)があります。HDDと「なにが違うの?」というと、SSDはHDDのように円盤が回転してそこへデータを書き込みして…というタイプではなく、「NAND型フラッシュメモリ」と呼ばれる、USBのフラッシュメモリで使われるような内臓メモリーチップにデータを保存していくタイプのものです。このため、音も静かで、熱もあまり発生しません。また振動にも強く、SSDそのものも軽いという、さすが新時代のパーツ!とも言えます。

 

また、HDDの仕組みのように、データの読み書きをする際に行っている磁気ヘッドが移動するということもないので、データのやり取りが「メッチャはやい!」ということが特長です。ちなみに、磁気ヘッドがあるデータを取り出すためにかかる時間のことを「シークタイム」、そのデータが磁気ヘッドのところまで来る時間を「サーチタイム」と言ったりしていますが、この「行ったり来たり」がなくなることでSSDは高速化を行っています。

 

この高速化はパソコン自体にも大きく影響していて、例えば電源を入れた時にWindowsが立ち上がる速度はHDDよりSSDの方が明らかに速く、これはゲームの起動、動作速度にも同じく影響しています。

 

SSDの種類

SSDはチラリと「NAND型フラッシュメモリ」というタイプの保存方法をとっているという話を先程しましたが、SSDはこの保存方法でもさらに2つに分かれていて、SLC(シングルレベルセル)と呼ばれる「1つのセルに1ビット(1単位)」の情報のみを書き込むタイプのものと、「1つのセルに2ビット以上(2単位以上)」の情報を書き込むMLC(マルチレベルセル)と呼ばれるものがあります。

 

ひとつの箱に2つ以上入れられる方がたくさん保存することができるわけですから、MLCの方がいいですよね。ですので、現在一般的に売られているSSDはほとんどがMLCタイプになります。

 

さて、このようにSSDはセルに情報を書き込んで保存していくものなのですが、特定のセルばかりに書き込みが集中してしまうと、そのセルの寿命が短くなってしまいます。そこで、特定のセルに集中しないように制御して、書き込み回数を分散するする機能のことを「ウェアレベリング」といいます。この技術により、SSDの寿命が延びた!などと言われていますが、壊れない!ということではないことを覚えておきましょう。

 

規格

HDDにはデータのやりとりをパソコン本体とつなぐ、SATA(Serial ATA)という規格がありましたね。もちろんSSDにもSATA規格を使うことができますが、よりSSDに特化したものが「mSATA」(mini SATA)と呼ばれています。性能的にはSATA3とほぼ変わりません。

 

ただ、2014年にはSATA3でも送受信速度が追い付かなくなってくると、mSATAの跡継ぎとして、よりデータを高速で送受信できる「M.2」と「SATA Express」が登場しました。

 

M.2に対応しているSSDは2種類あって、SATA接続タイプとPCI-E(PCI-Express」接続タイプです。SATA接続の場合はSATA3とほぼかわりませんが、PCI-E接続は「超高速」タイプです。

 

具体的な数字をあげると、SATA3では毎秒600MBだったのに対して、M.2やSATA Expressでは、PCI-E接続でSSDを接続すると、毎秒1GBという数字になります。ただ、このPCI-E接続のSSDの場合、それまでのSATA接続には対応していないので注意がひつようです。M.2のSSDはすでにいくつかありますが、SATA Expressについてはこれから市場に出てくるようです。

 

SSDのメリットとデメリット

さて、SSDのこともなんとなくわかってきたところで、SSDのメリットとデメリットをあげていきましょう。メリットとしては今までのお話の中でも重複してくるものもありますが、

 

・PCの高速起動が可能
・読み書き速度が速い
・耐衝撃性に優れている
・動作音が静か(ほとんどない)
・軽い
・消費電力が低い

 

などが挙げられます。特に「高速起動」というところがポイントです。パソコン起動だとOSやSSDなどのスペックにもよりますが20秒ほどでたち上がります。これがオンラインゲームもしかり、起動はもちろん、FPSでのロードもスムーズになったり、MMORPGでのマップやダンジョンでもさくさく移動できたりするなどの恩恵があります。ただ、そんなSSDにもでもデメリットはあります。

 

・価格が高い
・容量が小さい
・データ復旧が難しい
・書き換え回数に制限がある
・寿命は10年程度といわれている

 

などと言われています。価格についてはSSDの本体価格は値下がり傾向になってきているので、気にするところといったら、やはり容量と寿命かと思います。容量については使い方にもよりますが、オンラインゲームを楽しむ場合は最低180GBのものを選びましょう。できれば250GB以上のものを使用するのがベターです。

 

寿命についてはウェアレベリングでセルの寿命をのばしてみても、壊れない!という保証はないのでHDD同様、SSDもいずれ壊れてしまうということを頭の片隅にいれておきましょう。しかも、HDDよりやっかいなのは、HDDは壊れる前に変な音がするなどといった「予感」めいた予兆があるのに対して、SDDはそういった事がまったく予測できないので注意が必要です。

 

結局どっちがいいの?

HDDとSSDをみてきましたが、結局どちらにもメリットとデメリットがあります。HDDだけだと、容量当たりの容量あたりの価格が安いため予算は抑えられますが、起動やロード時間に不満がでてきます。

 

そのスピード感をカバーしてくれるのがSSDですが、SSDだけだと容量あたりの価格が高いので予算があまりない場合は容量不安になります。そこで、オススメなのがHDDとSSDの両方使いです。これだとPCゲームの起動時間やロード時間の短縮につながりますし、HDDだけよりは予算が高くなりますが、SSDのみよりは予算が抑えられます。

 

オススメHDDとSSD

そうすると、なにを選べばいいの?ということになってきますが、HDDに関しては1〜2TB以上の容量であればたいがい問題ありません。SSDに関しては人よって何を重視するのか?がポイントにはなりますが、やはり「耐久性」を重視して選ぶことをオススメします。

 

いくつかのSSDを使って耐久性試験を行ったところ、Samsungの840 Pro(256GB)が選ばれたというデータもありますので、どれにしようか迷っているならこちらがオススメです。

 

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