ゲーミングPC用CPUの選び方

ゲーミングPC用CPUの選び方

オンラインゲームを楽しくかつ快適にプレイするために、今日はCPUについて考えてみましょう。

 

以前のオンラインゲーム市場では「CPUよりもグラフィックボードにお金をかけたほうがいい!」なんて言われていましたが、ドラクエ10などをはじめとする最新のオンラインゲームではそれなりの高性能CPUが求められています。

 

でも、やみくもに最新のCPUを選べばいいというわけでもありません。CPUを選ぶ際には、ゲームをプレイするにはどれくらいの性能が必要か?ということはもちろん、どれくらい快適にプレイを楽しみたいのか?についても考えることは大切です。洋服と一緒で自分に合うCPUを見つけましょう。

 

CPUってなに?

パソコンというのは人間の体と一緒で小さな「パーツ」の集まりです。どれも大切ですが、中でも「お箸を持ってごはんを食べよう」「まっすぐ歩こう」など、指令を出すところがないと人間はなにも行動できません。その指令を出しているのが「脳」になりますが、パソコンにもあらゆることを考えて指令をだしてくれる「脳」があります。それがCPU(Central Processing Unit)です。プロセッサなんていう呼ばれ方もしています。

 

ゲームでいうと「次は○○の画面を出して!」とGPUに指示を出したり、音楽や効果音を出したり、はたまたゲームサーバとデータのやりとりをしてプレイヤーが不具合なくゲームを楽しめるようにしてくれたりと、CPUの仕事は色々あります。ですからCPUの性能というのは「ゲームをいかに快適に楽しめるか」の基礎部分となってくるんですね。

 

CPUってどんなものがあるの?

日本では2つの会社がCPUのシェアを占めています。

 

・Intel(インテル)
・AMD(エーエムディー)

 

どちらもアメリカの会社ですが、日本で特にシェアが大きいのがインテルです。「インテルハイッテル!」などというオヤジギャグのようなCMもちょっと昔にやっていました。インテル社のCPUは市販されているWindowsやMacにも搭載されているので、おそらく一度は聞いたことあるかとは思いますが、製品のラインナップが多いのも特徴です。

 

続いてAMD社のCPUですが、インテル社のものと比べると「ちょっと性能が劣る」などと言われていますが、実際のところはあまり差がありません。インテルに比べると安いので、ブランドにこだわりがない自作パソコン派には人気があるCPUです。

 

ただ、日本のゲーム開発会社では圧倒的にシャアが高いインテル社のCPUを使って動作確認などをしていることもあって、とにかく自作で安く済ませたい!という方以外はインテル社のCPUを選んだほうが無難です。

 

インテルのCPUってどんなものがあるの?

インテルのCPUとひとくちにいってもたくさんあります。製品にはそれぞれブランド名がつけられています。その名前には法則性があるのですが、
「会社名+シリーズ名+モデルナンバー」
だいたいこんな感じでPUのブランド名が付けられています。最近のシリーズ名には、

 

・Core i7:高機能なCPU でCore 2 Quadの最新版
・Core i5:そこそこ高機能なCPU でCore 2 Duoの最新版
・Core 2 Quad:i7がでてくる前に主流だったCPU
・Core i3:普通のCPU
・Core 2 Duo:i5 とCore 2 Quadの前に主流だったCPU

 

他にもちょっと古いですが、Pentium(ペンティアム)、Celeron( セレロン )シリーズがありますが、最近のゲームは「Core i5以上のCPUを使いましょう!」と推奨しているので、現在はCore i5シリーズとCore i7シリーズ が主流となっています。

 

シリーズ名の後についてくるモデルナンバーですが、3000番台や4000番台等の番号がつけられています。最新は5000番台ですが、ここの数字が大きいほど高性能です。

 

ちなみに、このモデルナンバーはプロセッサナンバーとも呼ばれていますが、3000番台なら「第3世代」=「Ivy Bridge」、4000番台なら「第4世代」=「Haswell(Haswell Refresh)」、5000番台は「第5世代」=「Broadwell」などというようにそれぞれに「世代」とコードネームがついています。

 

また、このモデルナンバーの後ろに「i5-3320M」「i7-4790K」などのアルファベットがついてくる時があります。この記号からもそのCPUがどんなものなのか?をざっくりと表しています。よく使われるものにどんなものがあるかというと…

 

・Q:4コア
・M:モバイル用 ( ノート型のPC )
・U:ウルトラブック用
・X:最上級モデル
・QM:4コアのモバイル版
・XM:最上級モデルのモバイル版
・K:最大クロック数の調整が可能 (倍率ロックフリー)
・S:デスクトップ用の低電圧版
・T:デスクトップ用の超低電圧版

 

以上のことから、「i5-3320M」での「M」は「モバイル用」という意味になり、主にノートパソコンに使われるCPUのことをさしているのがわかります。ですから、デスクトップのCPUが欲しい人がこのCPUのスペックと睨めっこする必要はないので、製品名の意味だけでもざっくりとした区別がついてきます。

 

CPUのココをチェック!

製品名からなんとなくCPUの種類がわかっても、「具体的にどんなヤツなのか?」まではちょっとわかりません。もうちょっと詳しく見ていきましょう。CPUは以下の役割から構成されています。

 

1.クロック数
2.コア数とスレッド数
3.ターボブースト
4.TDP
5.キャッシュ
6.GPU
7.マイクロアーキテクチャー

 

クロック数

クロック数というのは日本語で「動作周波数」と言われているもので、CPUがどれくらいの「スピード」で考えたり命令をだしたりできるのか?ということを担当しています。単位はHz(ヘルツ)で表記されていますが、だいたいGHz(ギガヘルツ)で書かれている事が多いです(ちなみに、1GHZ=1024MHz)。この数字が大きければ大きいほど処理スピードが早い!ということになります。

 

ただし、この数字で比べられるのは「同じブランドシリーズで作られたCPU同士のみ」という大前提があります。例えば、Core i7とCore i5というシリーズで比べた時、この2つはもともとの設計コンセプトがちがうのでクロック数だけは判断できません。

 

コア数とスレッド数

コアというのはCPUの中枢部、人の頭脳にあたるところなのですが、この「頭脳」がいくつあるのか?というのを示したものがこの「コア数」となります。標記は「x2」 や「x4」などというように「x」で表記されています。

 

CPUにはとにかくやることや考えることがたくさんありますから、考えるこのコア(頭脳)がたくさんあるほうが当然、処理能力がグッとあがってきます。

 

以前はこのコアはCPUに1つしか存在しませんでしたが、CPUの「仕事量増加」に伴って、コアが2つある「デュアルコア」が登場し、最近ではコアが4つある「クアッドコア」、6つある「ヘキサコア」などの、コアが複数ある「マルチコア」が登場しています。ただ、最新の6コアはまだ高価すぎて一般的ではなく、Core i7、Core i5の4コアが主流となっています。

 

コアが「頭脳」だとすると、スレッド数というのは実際に作業をする「腕」のようなものです。たとえば、「ボールをいっぱい投げる」という指令が出た時に、ボールを投げる動作に関することを考えるのが脳=コアです。

 

そして、実際に「投げよう」となった時に(コントロールの話は置いておいて)両手で投げたほうが一回に2つのボールを投げることができるので、片手で投げるより1つ多くボールを投げることができます。この「腕」がいわゆる「スレッド」です。

 

この1つのコアで2つのことができることを「2スレッド」といい、「4コア8スレッド」とあったら、「4人で最大8個のボールを投げられます」みたいなイメージです。このスレッドの事を「仮想コア」なんて呼んだりすることもあります。

 

ちなみに、Core i5は4コア4スレッド、Core i7は4コア8スレッドが主流でしたが、Core i7の最新モデルCore i7-5930Kでは6コア12スレッドなので、ここだけ見ても最新の5000シリーズってすごいんだな、と思います。

 

余談ですが、片手で2個のボールを投げる技術=1つのコアで2つのことをする、という技術をHTテクノロジー(ハイパー・スレッディング・テクノロジー)と呼びます。片手で2個のボールを投げるわけですから、どうボールを持とうかな?などと当然一瞬考えちゃったりします。この「一瞬」のイメージをそのまま技術部分へ繋げて「少し性能が劣る」ということに覚えておきましょう。

 

ターボブースト

CPUというのはとにかくやることが多いパーツです。ですので、どこまで早くできるのか?というクロック数というのはとても大切なパーツです。ただ、やる気をだして頑張りすぎると、消費電力や発熱量が大きくなってCPUが焼きついて壊れてしまう危険があります。それはマズイ!ということで、CPUを守るために発熱量をチェックしつつ、決められた範囲内でコアの性能を一時的にグッと上げてくれるのが「ターボブースト」です。

 

この「一時的にクロック数を上げる(クロックアップ)」にもきちんとルールが設けられていて、このルールに従って上がっていくのが定番です。でも、この定番ルール以外にクロック数を上げていくこともできるのですが、そのことを「オーバークロック」といいます。「i7-4790K」のように末尾に「K」がつくCPUが必要ですが、リスクがあるという事を覚えておきましょう。

 

さて、ターボブーストのお話に戻りますが、最近のコアは4コアなどのマルチコアが主流となってきていますが、すべてのコアが一度にフル回転しているわけではありません。全部がクロック数を上げて頑張ってしまうとCPUが危険なため、コア「A」が頑張っている時には、他のコア「B」「C」「D」は休憩状態となっているので消費電力や発熱量に余力が生まれます。その余力分を使ってAのコアが頑張ってもCPUに負荷がかからないようにしてくる役割もターボブーストは持っています。

 

CPUごとに「クロック数の上限」が決められていることはCPUがどこまで頑張れるのか?ということになるので、重要な性能の1つになっています。ちなみに、このターボブーストというのはインテルの技術なのですが、AMD 社でも同じような技術があり、そちらは「ターボコア」と呼ばれています。

 

TDP

CPUが頑張って働くと発熱する、というお話をしましたが、その電力がMAXどれくらいになるのか、ということを示しているのがこのTDP(Thermal Design Power)です。単位はW(ワット)で表記されています。

 

逆説的な考え方ですが、優秀なCPUは頑張れるのでかなりの放熱量がありますので、ここの数字が小さい=放熱量が少ない=あまり働きのよくないCPUということになります。

 

キャッシュ

パソコンにはメモリという、いわゆる「作業台」的なパーツが存在します。基本的にあらゆる計算や処理はこのメモリという「作業台」で行われているのですが、メモリというPC本体の作業台まで行かずにCPU内の簡易的な作業場所で作業をできるようになったらさらにスピードアップじゃない?!ということで、こうした技術のことを「キャッシュ」と呼んでいます。

 

このキャッシュは1つのコアに1つ用意されていたり、複数のキャッシュで共有したりしています。1次キャッシュ(L1キャッシュ)、2次キャッシュ(L2キャッシュ)、…などと呼ばれています。

 

例えば、4コアのCPUのキャッシュが「64KB x4」という表記になっていれば、コア1つごとに 64KB の1次キャッシュが用意されていることになります。このキャッシュの強みは「繰り返しの演算につよい!」ことです。

 

ゲームをする場合でいうなら、3Dグラフィック表示や動画編集作業などがあたります。ですからゲームをする場合はキャッシュの多いCPUを選んであげると、動きも早くて安定しています。最近のCore i7 などの上位 CPU は多めに設計されているので、Core i7シリーズに着目してから選んでみてもいいかもしれませんね。

 

GPU

画像処理をするためのCPU専属の画像処理パーツです。最近のオンラインゲームは高度な3Dグラフィック表示をするものが多いので、CPUだけに頼るよりも、より専門的な「グラフィックボード」を別に搭載したほうがオススメです。

 

マイクロアーキテクチャー

CPUそのものの設計の青写真でもあり、「世代」ともいわれています。

 

ゲームをするならコレがオススメ

さて、色々とCPUについてお話してきましたが、実際のところ「何がおすすめなの?」というところになると、色々ある中からひとつを選ぶことは難しいですよね。現在ゲームを楽しんでいる方はCore i5シリーズかCore i7シリーズをお使いかと思いますが、ドラクエ10などをはじめ最新オンラインゲームでは、CPUはCore i7以上を推奨しています。

 

もちろん、Core 5iでも不具合はありませんが、Core i7の方が処理能力はもちろん、Core i5よりも消費電力や発熱の軽減、そしてなによりも内蔵グラフィック機能が強化されている点からも、3Dグラフィックを搭載したゲームをするのであれば格段に快適に楽しめます。今後の新作についても推奨スペックがさがることはないので、迷っているならCore i7に決めてしまった方がいいと思います。

 

そんなCore i7ですが、ざっくりわけると2種類のシリーズがあります。

 

高性能でありながらコスパのいい「Core i7-4000シリーズ」と、8コア、6コアという多くのコアを持つCPUで、新型メモリ「DDR4」も使用可能な最新型のCore i7-5000シリーズです。ただ、こちらの最新型はまだまだ高価すぎて「手が出ない」という声が大きく、現段階では「新技術の実用試験版CPU」とも言われています。

 

そんなことから、一番人気で選ばれているのは「Core i7-4000シリーズ」で、中でもCore i7-4790が性能・価格の両面からみてもバランスのとれた人気CPUです。Core i7-4790よりさらにハイクラスなものがいい!という方には、動作クロックをあげられるCore i7-4790Kがオススメです。

 

またグラフィックボードを一緒に考えているようなら、Core i7-4790ならグラフィックボードはGTX760、Core i7-4790Kの場合はGTX980チョイスがオススメですよ。

 

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